空転日記

はばかりながら はばかる

石油は有限か無限か

カタールがOPECからの脱退を表明した。OPECの事実上のリーダーであるサウジアラビアへの不満が表面化したわけだ。しかもサウジアラビアはジャーナリスト殺害事件で揺れているし、地球温暖化問題もある。OPECの影響力の低下は免れない。

車が電気で走るようになっても船や航空機や発電所は油が必要だし、石油由来の製品は生活に欠かせない。これからも石油が世界に影響を与え動かしていくことに変わりはない。

さて石油は何からできているのか?実は分かっていないのだ。大きく二つの説がある。生物由来説と無機由来説だ。

生物由来説は地下にある生物の遺骸が長い時間をかけて変化し石油となるというもの。学校で教わるおなじみの話だが、実はまだ学説に過ぎないのだ。生物から由来するのであれば当然有限だ。いつかは枯渇するので国際機関や資本がきちんと管理しなければならないとなる。

無機由来説は地球内部にある炭化水素が高温高圧で変化し石油が生まれるというものである。根拠としては化石があるはずのない超深度から石油が出ること、生物の分布関係なく石油の成分が一定であることなどである。無機由来説が正しいとするなら超深度を採掘できれば石油は無尽蔵に湧き出ることになる。人間が消費する程度では無くなることはなく、ほぼ無限である。

面白いのはかつて生物由来説を支持したのは西側諸国で無機由来説を支持したのは東側諸国であることだ。現在石油メジャーはアメリカ、イギリス、オランダなどの第二次大戦の戦勝国が占めていて、中国、ロシアなどが後に続く。石油は有限であるから価値がこそあり、巨大な利権を産み戦争を起こす。もし石油が地球の奥底から無限に湧き出してくるものであったなら、世界はどうなるだろうか。石油の価格は暴落し石油メジャーは崩壊する。結果先進国と途上国の差は無くなるかもしれない。世界のなりたちが変わるのだ。

無機由来説は大っぴらに言われることはない。なるほど情報を制するものが世界を制するのだ。