空転日記

はばかりながら はばかる

むしゃくしゃしていた、誰でもよかった

無差別殺人事件が起きたとき、捕まった犯人はだいたい「むしゃくしゃしていた。誰でもよかった」と言ったと報道される。メディアは犯人の言葉を詳細に伝えてそれを分析し犯人の異常性やその境遇から現代社会の歪みを指摘する。悪いのはもちろん犯人だが、それを生み出した社会も悪いというニュアンスを入れる。いつもこんな感じである。
無差別殺人事件などは昔からあったし、諸外国と比べても日本は治安のいい国で、凶悪犯罪の件数も減っている。しかしそう思えないのはメディアのせいだ。凶悪事件が起きると報道は加熱し、犯人とそれを生み出した社会や、さらに無関心な国民を悪者にする。そういうムズカシイことは学者先生に研究してもらえばよい。

「むしゃくしゃしていた。誰でも良かった」という言葉はメディアが広めたのである。つかまった犯人はよく耳にするこの言葉をつかう。捕まったらこの言葉を使うのが無差別殺人者の常識だと思っているのである。こういう犯人はメディアの影響を受けた「常識人」なので、責任能力は十分あると思う。異常者ではないので粛々と裁けばいい。「空が青かったから」と本気で言ったら異常性を疑えばいい。
メディアは犯罪者の意見を聞きすぎる。社会批判のために犯罪報道を利用しているからだ。報道は「なにが起きたのか」を客観的に伝えるだけでいいのだ。