高校生くらいまでは毎年風邪をひいていたが、大人になって以降は軽い風邪をひくくらいで寝込むこともない。病院でインフルエンザと診断された記憶もない。
もしかするとバカなのかもしれない。インフルエンザのワクチン接種は会社から補助金がいくらか出るので、職場では打つ人が多い。僕は打たないので周りから白い目で見られ続けてきた。お前のせいでみんなが感染したらどうなるのだと。しかし最近何も言われなくなった。
毎年、ワクチンを打つ人がインフルエンザにかかり、打たない僕はかからないからだ。バカの一念は岩を通した。インフルエンザを気にする人は、率先してワクチンを打ち、マスクをして加湿器をまわし、体を冷やさないよう神経質になり、電車のなかで咳をする人を憎む。そして見事インフルエンザにかかる。ワハハ。季節の風物詩だ。
僕はなにも気にしない。職場の人が風邪をひいていても平気だしマスクもしない。ただこまめに水や白湯を飲む。風邪かなと思ったら、辛いものを食べ、水をいっぱい飲み、熱めの風呂に長く入って汗をかく。それでだいたい直る。風邪薬も飲まない(他の薬もほとんど飲まない)。
少なくとも僕の回りでは、ワクチンを打っても大した効果はないようにみえる。むしろワクチンを打って体調が悪くなる人もいる。副作用とは言わず、今は副反応と呼ぶらしい。へー。
うちの娘は保育園に行っていたころ、ワクチンを打ったらインフルエンザになった。医者には副反応と言われた。へー。
昔はワクチンを打つとインフルエンザにはかかりませんと宣伝していた。しかし今はかかっても重症化しませんという。へー。
僕はいろいろ考えて打つのをやめた。娘にも打たせないがインフルエンザにはかからない。
小学生のころ、熱にうなされると同じ夢をみた。
緑色と灰色が混じったような陰気な色合いの世界に、複雑な形状をした巨大で不気味な建造物があり、その中で自分が動けずもがいているのだ。なにか恐ろしいものが側にいる気配がするのだが逃げられず、たまらなくおそろしい。今でもその夢を思い出すと背筋が寒くなる。なぜか高校生になってから熱を出してもその夢は見なくなった。
風邪をひいている不安感からくる夢といわれるかもしれないが、僕は解熱剤の副作用だと確信している。さらに過去のインフルエンザ脳症も解熱剤が原因ではないかとさえ思っている。
一時期インフルエンザにかかって高所から飛び降りる異常行動が多発した。インフルエンザからくる熱性せんもう、脳症、脳炎などと説明されるが、そんなもの昔はほとんどなかった。インフルエンザ治療薬のせいと考えるのが自然じゃないか。異常行動は中学生が多く小児と大人の境の年齢で多発するのはなぜか。
バカなので色々考えてしまう。いろいろな意見もあるだろうが、リスクや副作用などを考えるとワクチンもタミフルも解熱剤も、まったく割に合わないと思う。それに体に何を入れるのかなんて個人の自由だ。
インフルエンザはウイルス性の風邪である。高齢者や小児はともかく、普通に健康ならば、インフルエンザでも水分とって寝てりゃ直る。その時に休みを十分に取れるように働き方を改革してほしいもんだ。