射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

これはダイエットか修行か

もともと太ってはいないしどちらかといえば痩ぎみだ。体重も20代からプラス4kgぐらい。ダイエットの必要はないのだが気になることがあった。30代の中頃から脇腹に脂肪がつき始めたのである。これが何をしても落ちない。20代の頃は食事を少なくするだけで簡単に体重は減ったのだが40代に突入するとそうはいかない。少々食事を減らしたぐらいでは体重も脇腹の脂肪も減りはしない。ジョギングをしても変わらない。

この無くならない脇腹の脂肪がなんかイヤだった。自分の体なのに言うことを聞かず、コントロールできない状況が許しがたい。もちろん年を重ねれば体の痛みとか病気とか自分では制御できないことが増えていくことは分かっている。しかしそういう状況に抗いたいと思うようになった。そこで酒を控え食事を1日1回にしてみた。

効果は絶大で、あっという間に10年落ちなかった脇腹の脂肪がなくなり、減ることがなかった体重も落ちた。

酒は家では飲まないようにして、仕事の飲み会などの人間関係上必要な場合は飲むことにした。

酒のカロリーは消費しやすいので、それ自体で太るわけではないらしい。逆に優先的に消費されるので、他に摂取した食物の消化が滞り、脂肪として蓄積していくそうだ。

食事はすでに朝食は食べない習慣になっていたので昼食を摂ることもやめた。プチ断食だ。どうしても腹が減ったらせんべいとかピーナッツをつまむ程度にした。はじめは昼間の空腹で頭痛がしたりフラフラする。プチ即身仏だ。イカンこのままでは悟ってしまうと思ったが、すぐに慣れた。気味が悪いくらいに。そして空腹状態が心地良くなった。胃が小さくなったのか、夕食も少しの量で満足する。体調も全く問題ないし体力も落ちてはいない。

体の免疫細胞は大腸に集中しているという。大腸が食べ物の消化に追われていると免疫が疎かになるらしい。断食は内臓を休ませ体の免疫機能を回復させるのだ。

おかげで脇腹の脂肪もなくなり体重は20代に戻った。なによりうれしいのはそういった表面的なことではなく、まだ自分の体を自分でコントロールできるという感覚を手にできたことだ。

そして食べる事に対する執着が薄れて、時間と労力をクリエイティブな方向に向けることが出来る。向けるだけであるが。しかも仮にクリエイティビティーがあってもそれを必要としない人生であることが問題だ。

1日1食は体質的に受け付けない人もいるだろうが、僕にはあっているようなのでしばらく続けようと思う。万人におすすめはできません。

こういうことが出来るのも、ある程度自由に物事が決められる父子家庭だからだ。なるほどダイエットの最大の敵は家族関係と見つけたり。