空転日記

はばかりながら はばかる

「荒川強啓デイ・キャッチ!」終了は残念だ

高校生の頃はラジオばかり聴いていた。昼はFMを流し、ラジカセにカセットを入れておいて、気になる曲がかかると録音していた。夜はAMに変えオールナイトニッポンを聴くのが習慣だった。その後社会人になりラジオから遠ざかっていたが再び聴くようになった。インターネットラジオのおかげである。パソコンでもスマートフォンでも高音質で聴けて、しかも過去の番組を聞き直すこともできる。操作もスマートである。

 

そしてなぜかTBSラジオばかり聞くようになった。これは幼い頃、母親が内職をしながら、「大沢悠里のゆうゆうワイド」聞いていたことが影響している。幼少期、大人になったらTBSラジオ「ゆうゆうワイド」の毒蝮三太夫のコーナーで笑わなければいけないと思っていたのだ。

ちなみに、将来結婚したら「新婚さんいらっしゃい」に必ず出演しなければならないとも思っていた。それが嫌で幼少の僕は生涯独身を貫くと誓っていた。

 

「ゆうゆうワイド」を我慢して聞き、次の「たまむすび」で笑い「荒川強啓のデイ・キャッチ!」に至るのが休日の決まりとなった。その後、番組編成は大幅に変わり、「ゆうゆうワイド」は土曜日のみの放送となり新番組も始まった。そんな中で「荒川強啓のデイ・キャッチ!」は変わらず続いていたが、ついに放送の終了が発表された。

 

この番組の内容や意見、出演者も受け入れにくい。しかしある意味ではおもしろく勉強になった。聴くことで、左翼やリベラルと呼ばれる人たちが何を思いどう考えているのか、どのように劣化してきたのか、そして今までどういうリスナーに支持されてきたのか、嫌でも考えることになる。そしてネットの情報に流されがちの「新右翼」的なアタマをリセットしする効果もあった。色々な意見を聴きましょう、というアタリマエを実践していただけかもしれないが。

 

2、3年前に印象的な放送があった。当時、中国国内の反日感情が高まり、対中外交がうまくいっていなかった。そして南京事件の歴史認識の問題になり、南京事件自体を疑う人もいると出演者が発言したら、荒川強啓氏が急に怒り出したのである。「日本は南京でたくさんの人を殺したんだ。そして遺体は長江に流したんだ」そう言って歴史見直し論者の存在を非難した。

もちろん南京事件について様々な意見があっていい。しかしラジオ放送でここまで偏っている意見を隠しもしないというのは立派である。

 

他の出演者も似たり寄ったりである。一般的な視点から見ると明らかに左翼に偏向している。違う意見が紹介されることも少ない。

 

僕はこの番組を聴きながら心配になっていた。この番組は誰に向かって作っているのだろう?自ら居心地のいい箱庭に閉じこもり、現在のマスと関わらないようにしているように見えるのだ。右翼は左翼の意見をよく勉強している。論理的矛盾を突き論破するためである。しかい左翼は右翼の意見を勉強しない。感情的に拒否するだけである。左翼は劣化し衰退している。もはや自死を選んでいるようにも見える。

 

「荒川強啓のデイ・キャッチ!」はそういうことを考えさせられる良い番組であった。世の中を読み解く上でのリトマス試験紙だったと思う。こういう番組も必要であり終了は残念である。