射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

報道はなぜ北朝鮮の味方?米朝首脳会談は決裂

「政権運営が行き詰まり大統領選挙も迫っているトランプ大統領は、とにかく手柄がほしい。北朝鮮に融和的な態度をとり、朝鮮戦争終戦宣言や経済制裁の解除で合意するのではないか」

ハノイで行われた米朝首脳会談前のマスコミの論調である。NHKなどは金正恩朝鮮労働党委員長の電車移動をトップニュースで伝え、その姿をストーカーのようにカメラに収めていた。

 

たしかにトランプ大統領は対北朝鮮で楽観的な発言をしてきた。しかしそれは国際政治上の駆け引きであって言葉通り受け取ることはできない。それに拉致問題や核の問題は日本は当事国であるし、国連が動いている重大事でもある。そして先に問題になっている日本海での瀬取りの問題も関わってくる。反日的態度をとり北朝鮮に尻尾を振っている韓国の今後も気になる。

そういう重大問題が「交渉上手でアメリカと台頭に張り合うチャーミングな金正恩」VS「追い詰められて妥協せざるを得ないワガママなトランプ」というワイドショー的な見方でしか報道されていない。

しかし会談は決裂した。なんらかの合意文書も作成されず、トランプ大統領は予定を早めに切り上げ席を立った。

 

その後のマスコミのドタバタは見苦しい。このタイミングでトランプ大統領の「ロシア疑惑」に関する新証言が出たので、センセーショナルな決裂を演出し話題を逸らそうとしているなどという。そしてアメリカ側に対北朝鮮情報や分析が不足していたからだともいう。つまり首脳会談で何らかの合意がなされるはずだったのにアメリカのせいで台無しだ、と言いたいようだ。

 

なぜここまで日本のマスコミは北朝鮮の味方をするのだろう?

ネット情報やある種の本によればマスコミの上層部には北朝鮮のシンパが多いという。

 

たしかにちょっと前まで「北朝鮮は地上の楽園」とみんな言っていた。これは北朝鮮の帰還事業に協力する政府とマスコミの宣伝工作であった。マスコミに対する見返りは金日成に対する取材であったという。その経緯でマスコミは北朝鮮とパイプができ、いつの間にやら乗っ取られてしまったなどという人もいる。このような意見は極端としても、確かに北朝鮮中国に対する報道姿勢と、その他の国に対するそれはだいぶ違うと思う。まず日本の報道機関であるならば日本の国益を中心に報道するのが自然だが、常にそうではないように見える。

 

特にテレビ放送は「公共放送」と自称するのであれば、偏った報道はできないはずだが、やりたい放題にみえる。ネットのせいでオールドメディアは「裸の王様」状態である。

野党の皆さんに朗報です。放送法の改正を訴えれば選挙で勝てますよ。