若い頃仕事で地方に行った。夜中に宿で酒が切れ、先輩から買ってこいと命令された。しかたなく町中を探し回ったのだが、空いている店はない。そしてやっと見つけたホテルのフロント係に交渉し、厨房の冷蔵庫から瓶ビールを分けてもらった。
今なら地方でもコンビニは沢山あるからこんな苦労は不要になった。というかこんなこと今やったらパワハラである。なんにつけても昔は良かったという人はいるが、いや昔は悪かった。
コンビニエンスストア大手のセブンイレブンが24時間営業の見直しを試験的に開始した。まず直営店10店舗の営業時間を7時〜23時にするという。名前の由来になった営業時間に戻るわけだ。僕が子供の頃はコンビニはなく、夜になったら買い物をする場所なんてなかった。23時までものが買えるというのは衝撃であった。
それが今や、24時間営業のコンビニだらけである。コンビニが潰れるとコンビニができ、減ることはない。大概のものは売っているので便利である。結果、不便がなくなったので便利のありがたみまでなくなった。
夜中に酒を買ってこいと命じられる時代ではないので、コンビニの短縮営業に大賛成である。24時間営業のその他商売も後に続くべきだ。
夜23時までにはみんな家に帰りましょう。省エネにもなるし、働き方改革的にも良い。
テレビも23時過ぎたら大人向けの番組をバンバン流せば良い。ゴールデンタイムは、例えばちびまる子が後部座席でシートベルトしているような、人畜無害のつまらない番組でもしかたないと思う。しかし夜は、アクションやバイオレンズやお色気などで刺激のある放送にするのだ。昔は夜中にエロ映画とかやっていてたじゃないか。なんにつけても昔は良かった。
スマホは夜になったらネット接続できないようにして、子供は強制的に寝かせてしまえ。子供にとっては23時を過ぎたら「禁断の大人の時間」となり、早く大人になりたいと健全な成長をしてくれるだろう。
そして夜外出することも減りテレビはお色気番組を流し子供は寝ているとなれば、そりゃあ夫婦はうっふんタイムとなる。抜群の少子化対策になることはみえみえだ。
セブンイレブンの決断に日本の未来がかかっているのである。ある意味。