ダイバーシティなる言葉が世の中に浸透しつつある。
「多様性」とう意味らしく、「国籍、性別、人種、宗教、思想などによって差別されない明るい社会を作りましょう」ということらしい。
LGBTや最近の黒人差別問題もリンクして様々な分野に影響を及ぼしつつある。ハリウッド映画などでは多用な人種を配役した映画が主流になり、アカデミー賞の選考基準などにも変化が出ているという。
いずれ日本の映画演劇界でも、一定数の中国人や韓国朝鮮人や黒人を配役すべしとなるのではないかと思っているのだが、そういった変化に対して日本の映画演劇人から反応はない。
宗教はどうだろう。キリスト教徒と仏教徒なら共存できるだろうが、イスラム教はどうか。かつて「悪魔の詩」の翻訳者が日本国内で殺された事件があった。本の内容がイスラム教を冒涜しているという理由からである。
フランスではムハンマドの諷刺画を掲載したシャルリー・エブド紙が襲撃され12人が殺害された。
たしかに他の宗教をむやみに冒涜してはならないが、他国の価値観を無視して殺人や襲撃に及ぶのは間違っている。イスラム教をやたらと擁護するのは大体が反米の左翼的な人々だ。
イスラム教徒は死ぬと土葬される。日本では火葬が決まりなのでイスラム教徒が増えた自治体では問題になる。
マイノリティを弾圧したり差別してはならない。しかしマイノリティの意見に合わせすぎると大多数のマジョリティが差別されるという民主主義の否定が起きる。
ダイバーシティには「郷に入ったら郷に従え」を認める多様性はないのだから。