射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

オリンピック開会式雑感

コロナ禍の真っ只中オリンピックが開催された。あまたのトラブルを抱えながら開会にこぎつけた関係者に敬意を表する。
開会式のセレモニーの感想について申し述べる。

直前に音楽家や演出家が降板するというドタバタがあり、そもそもセレモニー自体がなくなるかもしれない危機的状況があり、電通の仕切りだろうからおっさんのセンスだろうと予想され、そのカオス状態が形になった「半生状態の闇鍋」みたいなセレモニーであった。

いきなり日本的な木の舞台でタップダンス。ああダサい。真矢ミキは大工の棟梁役でちょびっと出演。オリンピックを「あきらめない」覚悟は伝わる。聞くところによると竹中直人はドタキャンしたらしい。一身上の理由で。そのあとは赤い紐を使った前衛チックな踊りやら意味のわからないテレビクルーのコントやら森山未來のダンスやらが、漫然と進行する。歌舞伎とジャズピアノの華麗な共演。そうだよね異文化コミュニケーションだよね。NOVAだよね。

クライマックスの聖火リレーでは王、長嶋、介護職員が登場。ずいぶんガタイのいい介護職員だ。しかもゴジラ松井にそっくりだ。長嶋が倒れちゃうんじゃないかと心配になる。

最後は大阪なおみが富士山を模した聖火台に点灯。まさに富士山大爆発である。おまけにガスバーナーのようにゴーゴーと燃焼する。前にいる大坂なおみが燃えるんじゃないかとヒヤヒヤする。いやすこしくらい焦げても分かるまいと心の中で問題発言。

個々の出し物に魅力はあるのだが、いかんせん統一感がない。加えてただよう多様性という名の圧力と昭和臭。イマジンだよ今時。想像してごらん組織委員会の苦労を。

まったく演出家はなにをしているのか、あっいないのか。じゃあしかたがないな。そう思えば闇鍋セレモニーでも良く見えてくる。

そういえば長野五輪のセレモニーもけちょんけちょんに酷評されていたと記憶する。

結局、開会式なんてどこの国でやってもこんなもんじゃねという結論に至る。

あ、ピクトグラムのパフォーマンスは良かったっす。