射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

岸田新総裁誕生 負けたのはマスコミ

自民党の総裁選が行われ岸田文雄新総裁が選出された。
臨時国会を開き首班指名選挙で岸田総理大臣の誕生である。さっそく野党は首班指名選挙を阻止するため、「初日に内閣不信任もあるうる」などと観測気球をあげている。ダメだこりゃ。

新しい総理大臣に誰がなっても日本の政治制度上ではドラスティックな変化は起き難い。それぞれにカラーはあっても総理大臣の権限なんてたかが知れたものである。

安倍さんが総理大臣になったとき、タカ派であると中国との関係悪化を懸念する声が大きかったが、すぐさま安倍元総理は訪中し中国との関係改善に取り組んだ。マスコミが喧伝する前評判なんてそんなものである。

「誰がなっても同じ」といいつつ、パフォーマンスが過ぎ、中国企業との癒着が明らかになってしまった河野太郎、配偶者が元暴力団員であると裁判所に認定された野田聖子は総裁にしてはならないだろうと思っていた。

それにつけても、一貫して河野太郎を推していた政治ジャーナリストや新聞テレビなどのマスコミは信用ならない。出馬が取りざたされていた石破茂、小泉進次郎が河野太郎応援に入ったら「小石河連合」などと呼び、やたらと持ち上げていたのは理解不能である。どう考えても疫病神でしょ。

石破茂は安倍政権のとき、後ろから弾を打ってくる陰気なヤツとういう印象が強いし、加計学園問題については新規大学参入を阻む岩盤規制を敷く側で、ある意味当事者である。そういう点についてマスコミは報道しない。
ただただ「知名度がある」「地方で人気」としか言わない。自民党内では不人気だと言っちゃっているのと同じである。マスコミの石破LOVEも理解不能である。

小泉進次郎も応援に入られたら逆効果だろう。その卓越したポエムで総裁選をぶっ壊されかねない。

マスコミの予想では、1回目の投票で河野太郎が1位になるが過半数に届かず決選投票になり、高市陣営は岸田にいくだろうから、僅差で岸田が勝つというシナリオであった。

実際は岸田陣営が1回目の投票で1票差で勝ち、2回目でも順当に票を積み上げ圧勝であった。結果は変わらないとはいえ河野陣営の明らかな敗北はマスコミにとって予想外であったようだ。

河野太郎を推しているマスコミが事実より願望を前面に押し出して報道していたとも思えるが、1番の要因は議員票の行方を見誤ったわけだ。

自民党の議員票すら予測できないマスコミや政治ジャーナリストは退場したほうがいい。総裁選の真の敗者はマスコミである。

退場させたい政治家も山ほどいるが、選挙で選んだ人達であるので、まあ仕方ない。日本の選挙制度はある程度民主的で妥当なものなので、政治家は国民の程度を表しているのだ。政治家の全体像は国民を映す鏡である。

それに引き換えマスコミは国民が選んだものではない。報道の自由などインチキであり、フリーの記者やネットメディアを追い出して、記者クラブで談合してみんな同じことを言う。しかも間違えても反省することはない。

より腐敗しているのは政治家よりマスコミである。