射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

結婚はめんどくさい?

結婚せずに一生独身という人が増えているという。
少し前の調査ではあるが、50歳男性の生涯未婚率は24.2%で4人に1人は結婚経験がない。女性は14.9%なので7人に1人が結婚経験がない。

昔は結婚は家同士で行うものだったので、半ば強制的に結婚させられる感じもあり、お見合いという今の時代では恐ろしい制度があった。知らない人といきなり結婚ですよ。
好むと好まざるに関わらず結婚はしなければならなかったのだ。生涯独身という人はよほどの事情があったというイメージがある。

そして結婚は良いものだとされていた時代はとうに過ぎ、結婚はめんどくさいものになった。

「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」するようになり、「家」が干渉することは排除された。お見合いおばさんも消えてしまった。
結婚したら夫婦のみで困難に立ち向かわなければならない。

マスコミの情報が拍車をかける。テレビをつければ子育てに苦労する若い親の話題ばかり、おまけに結婚式も金がかかる。「お金をかけないシンプルなのがいいわ」なんて夢物語である。

おまけに結婚生活が破綻したら即離婚である。経験者として言わせていただくと、離婚もとにかくめんどくさい。
結婚はするのもやめるのも、めんどくさい。そりゃ独身者が増えるのはしかたがない。偉い人は言ったものだ。
「夫婦はなるものではない、続けるものである」

加えて男性にとっては、インターネットの普及により個人で性的な欲求が満たされてしまうから、生身の女性を求めなくてよいという男性史上最大の革命が起きたのだ。
なんとスマホを使えば、あんな動画やこんな画像を中学生ぐらいで見ることが出来ちゃうのである。
ちょっと前までそのようなものは、パソコンでしか見られなかった。そしてパソコンは一家に一台とかだったので、それは茶の間のテレビでスケベな番組を隠れてみるような困難なミッションであったのだ。それが中学生の分際で見放題である。なんということだ。お子様のスマホにちゃんと規制をかけている親御さんは偉い。きっと健全かつワイルドなお子さんに育つでしょう。

結婚する人を増やしたければ、インターネットを規制したほうがいい。具体的には免許制の導入である。「お酒とネットは二十歳から」を政権公約にしましょう。

男女の付き合いや結婚のデメリットを帳消しにするくらいの、性的な渇望を若いうちに経験させてほうがよい。結婚ブームを起こすのだ。
そしてそれは文学や音楽というジャンルにおいても良い影響がでるのではないかと思う。けっこう真面目にそう考えております。