射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

次のターゲットはPTAの「おやじの会」?

ファミリーマートのプライベートブランド「お母さん食堂」がリニューアルし、名前を「ファミマル」に変更した。ファミマルと聞いて思い浮かぶのは「チャゲマル」である。

説明しよう。
チャゲ&飛鳥のチャゲが1989年にMALTI MAX(マルチマックス)というバンドを結成し活動していた。正式名称は、CHAGE'S SUPER BAND MULTI MAXグループ名の頭にCHAGEを付ければレコード屋でチャゲ&飛鳥の隣に置かれるので都合がいいというわけだ。しかし近所のレコード店では「チャゲマル」と表示されて並んでいた。長いのでしかたがない。高校生ながら売れないということは実に悲しいことなのだなと思った。説明終わり。

お母さん食堂というネーミングは一部から批判され署名活動が行われた。大多数の人は問題だと思っていないのに問題化されてしまった。声が大きい少数派と、声の小さい多数派の構造である。

ファミリーマートはコメントを出した。今回の名称変更に批判や署名活動は関係ないという。しかし影響はあっただろうし「お母さん食堂」のままではやりにくいだろう。そう言うよねえ。お察しします。

さてPTAはそのほとんどを母親が運営する組織である。シングルファーザーである僕は役員をやったりしてそれなりに関わった。父親が平日に休みを取ってPTAの会合などに参加すると、その様はまるで捕まった宇宙人である。はっきり言ってやりずらいが、差別だと思ったことはない。だってしかたないもん。そして大勢の女性に紛れて男性がいると「すごいですねえ」とか「えらいですねえ」とか言われてほめられるので、悪い気はしない。

今はほとんどのPTAに男性部門がある。だいたいどこの学校でも「おやじの会」と呼ばれている。男性でPTA活動をやりたい人がいればそこに参加することもできる。今はコロナで難しいだろうが、学校行事などで、屋台を出したり力仕事が必要な場合、駆りだされる。通常のPTAは母親が運営し「おやじの会」は父親が参加するというのが暗黙の了解である。

しかし「お母さん食堂」が問題になったのだから、このご時勢「おやじの会」もダメなはずだ。

あちこちのPTAに抗議の声が寄せられ、抗議活動が行われるはずだ。これでは「おやじの会」も名称を変更しないといけない……。
しかしそのような話はどこからも聞こえてこない。おかしいじゃないか。
「お母さん食堂」への反発は、極めて恣意的な行動なんじゃないの?

抗議しても意味がないところはスルーされているわけだ。「サザエさん」も抗議されないでしょ。一貫していない意見ならそんなもの無視すればいいと思うのだ。