射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

広告がしょぼい件

京王線に乗る。ドア脇に書籍の広告があった。その本のタイトルはこういうもの。

「貯金すらまともでできていませんが
この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!」

著者は税理士のようで「YouTubeで解説!」とも書いてある。
貯金すらまともに出来ていない人が本を買うとも思えないので、YouTubeで済ますのではなかろうか。大丈夫か?出版業界。

よく見るとこの広告は京王グループの系列企業である啓文堂書店のものだ。
中吊り広告は京王線で行く高尾山の広告ばかり。
京王運輸なる会社の広告もあった。引越し、お部屋の整理、家財の生前整理などやってくれるそうだ。たのめば夜逃げも手伝ってくれそうだ。

電車内の半分は自社広告でもう半分は美容整形とか中古車買取業者の広告などが大半を占める。華やかなのは謎ポエム付きのマンションの広告くらいか。見ていてワクワクするような広告は減ったなあと思うのである。

ある意味スゲーと思ったのは怒涛の英語教育・みすず学苑の広告ぐらいか。

テレビラジオの広告も同様にしょぼくれている。

家電や自動車など製造業の広告が減り、その分をテレビ局の自社広告で埋めている。

新しいドラマが始まるときに出演俳優たちが、1日その局のあらゆる番組に出演し、番組の宣伝に努めることがある。おそらく俳優たちはそのドラマの出演にあたり、宣伝に協力すべしと契約しているのだろうから、その分の出演料はないと思われる。おつかれさま小栗旬。これこそ最悪にしょぼい広告のスタイルである。

広告なんぞただのチラシ紙と思われていた時代から、バブリーな巨大産業となった広告業界。以前はそれを仕切る電通などの広告代理店は闇の帝王のごときアンタッチャブルなものであった。それが今では不祥事を起こしたとか、業績が不振とか、普通に言われるようになった。大丈夫か?広告業界。

広告がインターネットに主軸を移しつつあるとの意見もある。しかし欲しい商品がはっきりしているときは、ネット広告のリンクをクリックしないなあ。
直接その商品を取り扱っている企業のホームページに行くか、通販サイトのレビューに行っちゃうでしょ。このブログも広告を載せているので複雑な気分っす。

広告という存在は、インターネットも含めてだんだんと単なる空気のようなものになってゆくのだろう思う。ただのチラシ紙のような存在に戻るわけだ。