射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

EVシフトは原発稼動が前提なのになぜそれを言わないのか

ホンダがガソリンエンジンからの脱却を表明した。2040年までに販売する車を100%電気自動車(EV)や燃料電池車へ転換するという。いずれホンダエンジンがなくなるのかと思うと感慨深い。セナも天国で悲しんでいるだろう。

対するトヨタは社長自らハンドルを握り、推進する水素エンジン搭載車でレースなんぞしている。まわりのドライバーは社長の車にぶつけないように気を使うだろうとおもうと可哀想でならない。水素エンジンはガソリンエンジンと同じ内燃機関なので都合が良いらしい。

EUは2035年にガソリン車の販売を事実上禁止する方針であるという。ヨーロッパでは着々とEVにシフトしていると言われ、マスコミ的にはすわ産業革命かといった具合である。

かりにこの目論見どおりに事がすすんだとしても、完全な脱炭素社会が到来することはない。小型の車はEV化は可能だとしても、大型車両や船舶、航空機はまだまだ化石燃料を使用するほかない。仮に戦争にでもなったら、ガスタービンエンジンを積んだ艦艇や戦車、ジェットエンジンで飛ぶ戦闘機が大活躍するのである。化石燃料から完全に脱却することなんてできない。

EV化の良い面だけが喧伝されるが、ヨーロッパにおいてもEV化で職を失う労働者からの反発だってあるだろうし、巨額の補助金の負担だってあるはずだ。
EV化が最もすすんでいると言われているフランスは社会主義国家のような国なので、極端にEV化を進められるというメリットもある反面、そのひずみだってあるだろう。

フランスは原発大国である。使用電力の7割が原子力発電によるものである。
つまりEV化は原子力発電が前提である。

なぜ日本のメディアや原発反対派はなぜこれを批判しないのか?
日本の原発はケシカランがフランスの原発はスバラシイのか?ひどく矛盾している。
だからメディアや原発反対派は信用しない。ヨーロッパを見習ってEV化を進めよと言うなら原発を認めよ。

対する日本は7割が化石燃料を燃やす火力発電である。このままEV化を進めるとおかしなことになる。
化石燃料を使って化石燃料を運び、それを燃やして発電し、その電力を送電しバッテリーに充電して車を走らせるわけだ。絶対ロスが多い。直接化石燃料を燃やして走ったほうが簡単だし環境にもやさしい。

日本に与えられた選択肢は少ない。つまり「原発推進」か「牛車」しかない。
牛車(ぎっしゃ)って言いたかっただけです。すいません。

自動車を捨て牛に引かせりゃスローライフだし、憧れの田舎暮らしっぽいし、SNS映えすると考えたのだが、重大な問題があった。

牛は反芻するときのゲップにメタンが含まれ、これが温室効果ガスになるらしい。
だめじゃん牛車シフト。反芻しないで1回で食え。もしくはゲップを我慢しろ。