射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

「荒れる成人式」は反社と警察とマスコミによる茶番?

一部地域の成人式では数人の出席者が常軌を逸したバカ騒ぎを繰り広げ、警察が出動する。それを嬉々としてテレビのワイドショーが取り上げる。
もはや恒例行事となった感がある。会場近辺で改造バイクで暴走したり酒盛りを始めたりと、パターンは大体同じである。

川崎市の成人式では、巨大なウイングを付け屋根を取り外した改造車が乗り付け、外の広場で円を描くように暴走行為を繰り広げていた。
大勢の新成人はその危険極まりない行為を遠巻きに眺めている。その騒ぎをやや俯瞰の絶好の撮影ポイントからテレビクルーが撮影する。事前に知っていたかのように。

ひとしきり暴走したのち改造車の後輪が壊れて暴走は終了する。すると待機していた警察官たちがわらわらと現れ車を取り囲む。ここで映像は終わるのだが、その後暴走行為をしていたバカどもが逮捕されたのかどうかは伝えられない。

荒れる成人式やハロウィンの渋谷バカ騒ぎにおいて警察は大活躍である。やんちゃなヤツらを一掃する正義の味方に見えるし、存在感をアピールできる。

こういった特別警備に駆りだされれば特別手当も出るし、おまわりさんも大喜びである。つまるところ警察組織にとって「荒れる成人式」はありがたいのである。

マスコミも絶好のワイドショーネタに恵まれホクホクである。

犯罪行為をする「新成人」の顔にモザイクを掛けて「配慮」する。その輩にはインタビューもしないし「本当に新成人なのか」確認もしない。なるほど、存在感を誇示したい反社会的組織の息のかかった輩だからだ。おまけに反社会的組織と警察は持ちつ持たれつである。したがって「やんちゃ」で済ませてしまう。

「荒れる成人式」はチンピラ&警察&マスコミのコラボレーションであるとしか思えない。すべてが演出臭がして逮捕者も怪我人も死者も出ないからである。

気の毒なのは「荒れる成人式」の舞台になる地域の真っ当な新成人である。