射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

女性が「子宮オーナー」なら男性は「金玉オーナー」

ツイッターを眺めていたら、「子宮オーナー」なる言葉に遭遇した。

差別主義者の男性が女性の事を「生む機械」と例え批判を浴びた件が、思い起こされる。きっとその手合いの男性が言い出したに違いないと考えたわけだが、どうやら違う。

ジェンダー差別反対の活動家が「通常の女性」を「子宮オーナー」と呼び出したらしい。理由は「女性」という言葉が差別である、かつトランスジェンダーに対する差別を助長するからというもの。

ならば「男性」と言う言葉も差別となるので、男性は「金玉オーナー」になるはずだ。男女共に「歩く生殖器」になったみたいだ。「ちょっと人間性を否定してませんかね」と思いますが。とはいえ若い男は「歩く金玉」と言われても否定しにくい感じはある。僕はもうそんなにお盛んではありませんがなとゆっておく。

ただ性自認と生まれた性別とが一致する所謂「シスジェンダー女性」には病気で子宮を摘出していたり、障害から子供を生めない人だっている。そういった女性にとって、「子宮のある人」「子宮のない人」で割り区別するというのは、あまりにも差別的である。

これは差別反対は差別者を差別し新たな差別を生むという典型ではないか。
「普通」であったり、「通常」であるだけ差別者のレッテルを貼られて肩身の狭い思いを強いられつつある。

この「子宮オーナー」という言葉、アメリカでは一般的になっているそうで(ちょっと検索してみたが確認できず)、それ以外の男女を表す言葉の見直しが進んでいるという。
アメリカではマンホールをメンテナンスホールと言い換えたり、アンパンマンをアンパンパーソンと言い換えたり(嘘)、細分化された性に合わせて新しい代名詞が生まれたりしている。私はあなたであり、あなたは私であり、すべては宇宙であるということか(意味不明)。
そのうち「スーパーマン」も「スパイダーマン」も見直されるだろうし、女性の姿をした自由の女神は打ち倒されるだろう。
これは文化大革命と相似である。アメリカと中国はそっくりなのだ。

なんでもアメリカという国をお手本にするのもやめたほうがよい。
先住民を虐殺しその土地を奪い、すこし前まで有色人種を牛や馬と同じように扱ってきた国である。その反動が極端な社会運動を起こしているわけで、差別の裏返しの反差別である。そのうちアメリカの建国のアイデンティティまで否定しだすのではないか。そのあたりでこのエキセントリックな社会運動は沈静化すると思っている。なんだかんだいってこの手の社会運動はビジネスで、今が盛りである。