射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

ウクライナVSロシア 分からんものは分からん

ロシアによるウクライナ侵攻は長期化の様相を呈してきた。

どこかの学校で生徒がウクライナのために募金をしていた。
その金がどこに行くのかは知らないが、ウクライナの戦争遂行のために使われるわけである。その金でロシア兵が殺されるかもしれないのだ。反対の意見が少ないのは不気味である。

南部の都市オデッサでは侵攻当初からロシア軍が上陸し激しい戦闘が起きていると報道されていたが、昨夜のニュース番組ではオデッサ市長が出演しており、「まだロシア兵は見ていない」という。

ウクライナには内務省管轄のアゾフ大隊という準軍事組織がある。国家親衛隊に所属するこの組織は、極右政治家であるアンドリー・ビネツキーが初代の司令官であり、白人至上主義・ネオナチが起源であると指摘されている。
他国の右翼過激派団体とも交流があるアゾフ大隊を、米国ではテロ組織と認定する動きもあった。この組織の存在はプーチンのいうウクライナの「非ナチ化」の根拠となっているわけだが、メディアではだれも言わない。

一流大学を出ているだけの既存のメディアの記者たちは、何の役にも立っていない。
現地で取材するでもなく、深い専門性を有するわけでもなく、ネットの情報を集めて「こたつ記事」を書いている。あるいはSNSで「お気持ち」を書き込むだけである。「事実を伝える」ことではなく、「イデオロギーを伝える」ことを仕事としてきたせいで、現実や価値観の変化についてゆけていない。

反ロシアかつ親ウクライナの言説がSNSにあふれている。
無双状態の「高度な専門性を有する専門家」だって「~によれば」「と考えられる」「と推測されます」ばかりである。高度な分析能力や深い知識をそなえた、インテリジェンスが垣間見える意見とはいえ、こたつ記事であることに変わりはないのではないか。

何が言いたいのかといえば、よく分からないということである。ウクライナは善、ロシアは悪と完全に割り切れるものだろうか。極端に振れた意見は大体間違っている気がするのである。インフレ気味の情報戦に乗っかる気もないし、ウクライナやロシアに知り合いもいないので「分かる」必要もない。

こういうことをいうと「冷笑主義」「つまらないリアリスト」と呼ばれるのだろうが、呼びたければ呼べ。分からんものは分からんのだ。

ひとつだけ確かなことがある。
もし同じような戦争がアフリカやアジアで起きたらどうなるか。青い目をした金髪の人々が虐げたれているから同情されるのである。
世界は白人が支配しているからである。黒人や黄色人種が酷い目にあっても世界ははるかに冷淡であろう。確かに人種差別はあるのだなと思った。