射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

大江千里「Senri Oe Singles」発売ですと…買おうか悩む

今一番好きなミュージシャンは平沢進、若かりしころは大江千里も好きだったという、変態的音楽趣味を持つ中年男性はわたくしです。以前も大江千里について書いたことがある。

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僕が高校生から大学生くらいのことが大江千里の絶頂期だったと思うのだが、そのころ男で大江千里が好きというのはかなりレアで、周りから理解されなかったなあ。

その頃はエピックソニーに代表される音楽文化が花盛りで、佐野元春、渡部美里、TMネットワーク、岡村靖幸などが活躍していた。大江千里はアメリカに渡りジャズに転向したが、その世代のミュージシャンはまだ現役でやっている人が多くてびっくりする。メガネ男子のベンチマークであったスマートな大江千里がなぎら健壱みたいになったのもびっくりだが。

僕の中では大江千里はキング・オブ・ポップ・ソングライターなのである。
特にピアノの弾き語り曲は至高である。恋愛の歌が多いのだが、歌詞のなかに世界を俯瞰する視点が盛り込まれることが多い。恋愛を通して現実を見ているという感じが良かったのである。

ただシンガーとしては個性的で評価に困ってしまう。ネットなんかではずばり「歌が下手」と言われてしまう。ファンとしては慣れてしまっていて、よく分からない。

ところが不思議なことに、ネット動画などで過去のライブ映像を見ると印象が違うのである。CDではへなへなした歌唱でも、ライブ映像でみると、力強く明瞭な歌声なのである。いったい何なんだ大江千里。

そして今回デビュー40周年を記念して「Senri Oe Singles」が発売される。シングル曲集である。初回生産限定版が5枚組!通常版は2枚組。
限定版の5枚目は他の歌手に提供した曲となっている。大江千里の歌唱ではないようだ。

ほとんどの曲はCDを持っているのだが、初期のころのCDは音質が悪い。特にファーストアルバムなんて酷い音質なのである。シングル曲がデジタルリマスターされBlu-spec CD2仕様で発売されるというのはなかなか魅力的である。買うとしても通常版にするかかなあ。限定版高いし。

ヒラサワ沼から一時的脱出を試み、人知れず大江千里に漬かるのもいいかなあ。春だし。どちらにしてもマニアックな楽しみなのです。うへへ。