射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

子育ては適当でもいい

娘が小学生のころ妻が出て行ったので、それ以来我が家は父子家庭である。
仕事と子育てとの両立はそれなりに大変であった。でもそこそこ上手くやってきたと思う。日々の家事や弁当作りは当然やらなければならないし、そこに学校の保護者会やPTA活動、部活の保護者会などが加わる。

仕事との両立は大変だったし、めんどくさいことばかりだが、生きるために必要なのだからやるしかない。

「ワンオペ育児」ではあるが、すでに小学生だったのでなんとかなった。仮に娘が保育園に通っていた頃にひとり親になっていたら、破綻していただろう。

娘を連れて実家に帰り、親を頼るという選択肢もなかったわけではない。ただ現在住んでいる家の問題もあるし、生活の拠点を変えるというのもハードルが高い。結局娘と二人の生活を選んだ。

すべては自分で選んだ道なので文句もない。

晩御飯が作れない時はコンビニで済ましたりもできる。最近のコンビニ飯は美味しいので助かる。家事は基本真面目にやっていたが、たまには手を抜いても大丈夫。

よくテレビで大家族物が放送されるが、食事などは細かいものは作れず、大皿料理を大勢で奪いあい。栄養バランスなんて考える余裕なんてないだろう。でもみんな健康そう。栄養バランスをよく考えて手の込んだ料理をつくる「恵まれた」家庭の方が、アレルギーとか持病持ちが多いように思うのだが、偏見だろうか。

安月給なのでひとり親世帯の支援制度や高等教育の支援制度が活用でき、大学の学費もどうにかなった。ありがとう会社。ありがとう安月給。

今では娘も大学生になり手が掛かることはない。家事などが楽になる一方、僕自身は、本来のダメ人間としての資質がムクムクと蘇ってきた。1人で飯を食べる時の適当さは自分でも関心する。スーパーで鳥の唐揚げを買ってきて、あと白米だけとか。

1人だと外食に行くものめんどくさいのだ。ホントに「ただれた生活」である。なのに健康。痛風以外は健康。

まあ適当でもなんとかなりますよ。

最近の世の子育て事情をみると、真面目にやりすぎているんじゃないかと思う。当事者が自らハードルを上げて破綻しているように見える。

それを煽るマスコミや風潮が悪いのだけれども。