涼しくなってきたなあと思っていたらもう10月になっていた。
あれ、ちょっと前は梅雨だったのに……。
10月になっていたということは、あと3ヶ月寝るとお正月である。やっとお正月気分が抜けたところなのにまたお正月かよ…。これでは年中お正月である。
半世紀近く生きてきたが、時間の流れがなんとも速すぎるように思う。
この調子ではこの先、第三次世界大戦が始まり(すでに始まっているかもしれないが)そして終わっていたり、村上春樹がノーベル文学賞をまた逃していたり、紅白歌合戦がレインボー歌合戦に改称していたとしても気が付かないかもしれない。
多少は年を食ったので時間が早く流れるように感じるのかもしれないが、それだけでは説明できない気がする。
地球の裏側で何かが起きるとリアルタイムに端末に情報が流れ込んでくる。一昔前ならば通信社が情報を送り、テレビ新聞がそれを加工してお茶の間に届けるまで時間が掛かったし、伝える情報量にも限りがあった。
最近はインターネットにより情報インフレ状態が起きており、現代人は過剰な情報の洪水にさらされている。忘れ去られるべき過去も永久保存される。
過去も予測される未来も行き来は容易である。こうなると人間の内臓タイムラインや認知機能に変化が起きてくるのではないかと思う。リアルな日常からネットの世界へ人間の実体が移りつつあるというか。しかし恐ろしいことにそのネットの世界はつまるところデジタルデータでしかないのだ。
ロシアによるウクライナ東部の一方的な併合宣言を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領がNATOへの加盟を申請した。ウクライナ戦争は重大な局面を迎えたといえる。それにともない多くの人がSNSのタイムライン上で意見を戦わせている。
もちろん意見をいう場があることはいいことである。僕だってこのブログでくだらないことを書き散らしている。しかし今日のさわやかな秋晴れとウクライナ情勢は関係無いとお天道様が言っている気がする。
長いことそのままだったカーテンでも洗うかと思い立った。