射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

共産党はまるで宗教団体

著書で党首公選制を求めた共産党員松竹伸幸氏が党から「除名」の処分を受けた。共産党では最も重い処分であるという。志位和夫委員長を中心とした党執行部がろくに話し合うこともなく速攻で処分したあたり、なるほど「集中民主制」とは「独裁」である。

はたから見れば党首公選制は共産党をアップデートし党勢を回復する案であり、それが内から出てきたということは共産党にとって良い変化であるとみえる。

竹松氏からすれば時代遅れの共産党を思っての提案だったろうし、一般の党員も多くが竹松氏の提案を喜んでいるという。ここまでの拒否反応が起きるとは想像していなかったに違いない。著書に推薦文を書いた共産党シンパ内田樹も同様に困惑しているだろう。

さすがにこの除名処分は左翼に甘い新聞各紙などでも批判の対象となった。これに対しし志位委員長は「卑劣な反共キャンペーン」とし徹底抗戦の構え。これでは共産党の支持者でさえドン引き状態である。

共産主義は宗教を禁じている。統治体制をゆるがすあらゆる価値観を排するためだ。しかし皮肉なことに共産党はまるで宗教団体である。志位委員長を教祖とする一神教である。他の神を認めず暴力革命を志向する点はイスラム教とそっくりである。

イスラム教が左翼勢力と親和性があるというのは良く知られている。どちらも保守体制の打倒を目指しており他の教義は認めない。裏切り者とみなされれば粛清される。

しかしその肝心の教義もぐらついている。「あらゆる戦争に反対してきた平和主義」が左翼勢力内ですら説得力を失った。みんなウクライナの戦争を支持しているじゃないか。

いっそ共産党は政治から手を引き宗教団体になったほうが生き残れるのではないかと思った。実質あまり変わらないのだから。