衆参5議席を争う補欠選挙は、自民4勝、維新1勝で終わった。野党第一党の立憲民主党は0議席。立憲民主党の一人負けである。
かつて夢見ていた野党共闘も瓦解し、与党に対する明確な対立軸も描けない立憲民主党の現状を象徴している。いずれ野党第一党の座を維新に明け渡し、社民党化してゆくだろう。弱小左翼政党として共産党とともに自民党政権を支えてゆくことになる
選挙前の小西議員の高市大臣との一連のやり取りと発言、衆院山口4区に立候補し惨敗した有田芳生氏の「聖地発言」やその後のツイッターでの場外乱闘。選挙の結果を受け止めない泉代表や党執行部。かつて政権を担った旧民主党の現在地である。
言論の自由を守れと言うくせに自分達への些細な批判に訴訟をちらつかせ、憲法を守れと言うくせに統一教会を悪魔化し攻撃する。権力をもつ政治家としての良識や矜持は微塵も感じられない。ただの珍左翼とでも言うべき騒擾集団と化している。
現在日本において求められてるのは、独裁的な中央集権体制である。
コロナ渦において国民は政府に多くのものを求めた。「給付金をばらまけ」「検査体制を整えろ」「国がやれ」「国が決めろ」。そして患者が増えると政府の責任を追及し、「総理大臣に殺される」と騒いだ。
現在でもあらゆる政策の責任は岸田総理1人にあり、「岸田がやれ」「岸田がきめろ」の大合唱である。国民は国会や地方自治なんぞすっとばして独裁体制を求めているのである。これでは共産党を笑えないわけだが。
そうは言っても海千山千の自民党である。そういった世論を利用し、「民主主義」や「立憲主義」は最低限踏まえて「謙虚」に政権運営をしてゆくだろう。当然ブレーキ役は必要なのであるが、珍左翼と化した立憲民主党ではどうにもならない。ブレーキ役は自民党内の派閥が担うだろう。
こうなってくると自民党が分裂し維新国民を巻き込んで2大政党を形成し政界再編をするのが良いのではないか。2大政党プラス珍左翼という構図。日本の特殊な左翼勢力は社会的役割を終えたのだ。
保守とはなんだったのか革新とはなんだったのか、戦後を総括する時期が来たのだろう。