有明で開催しているイベントで「空飛ぶ車」の実演が行われるという。そのイメージ図がこちら。
これは…。空を飛ぶ車ではなく、空を飛ぶドローンではないか。いやドローンは空を飛ぶものなので、しいて言えば有人巨大ドローンである。車と強弁するのは相当苦しい。
ドローンのメリットは遠隔操作が可能ゆえに小形軽量で電気駆動のメリットが享受できることだが、これでは本末転倒過ぎである。
そしてこの巨大ドローン、じゃなかった空飛ぶ車が道路を走る様が想像できない。普通の車に混じって信号待ちしていたらかなり珍妙である。おまけに高速道路の料金所で手が届かなくて困るだろう。そもそも料金所を物理的に通れるのかも分からない。
メリットはパトカーにに追いかけられても飛んで逃げられることぐらいだが、電線に引っかかって墜落するのが関の山である。
専用の駐車場を設け、強力な内燃機関を搭載し、4人は乗れるようにして、走行機能はいっそなくせば、実用化は可能だろう。
空飛ぶ車はかつて夢想された未来の幻想である。鉄腕アトムやガンダムと同様で、その実現は非現実的である。
太陽光発電や電気自動車もそうだろう。
人類の進歩は頭打ちである。イノベーションは既成の技術の再利用でしかない。
これからの人類は革命的な進歩は望めないと思うし、望む必要もない。いっそ退化を楽しんだほうがいいと思うのだ。