空転日記

はばかりながら はばかる

北方領土交渉と沖縄返還

安倍首相とプーチン大統領がシンガポールで首脳会談を行い、1956年の日ソ共同宣言に基づき交渉を進めていくことで合意した。日本としては平和条約締結後に歯舞群島と色丹島の2島先行返還を求めていく戦略に舵を切り、対するプーチン大統領も領土問題の棚上げをねらい牽制を始めた。

無法に奪われた領土は戦争をして取り返すものだが、日本にはできないからある程度の譲歩も許容するしかない。このまま何もしなければロシアの実行支配が進んでしまう。はたして日本のメディアや世論は交渉を後押しできるだろうか。

かつて佐藤栄作首相の元で行われた沖縄返還はどうだったか。核付きで基地を残しての返還なんて許せないと共産党、社会党、そして学生運動も加わり返還反対の闘争が繰り広げられた。世論も2つに割れ、佐藤栄作首相は沖縄返還を花道に退陣した。その時の記者会見では新聞記者を追い出し1人テレビカメラの前で演説した。

そして今沖縄返還を間違いだったという人はいない。基地問題だって少なくとも話し合いや交渉ができるのは返還できたからだ。

一部の日本メディアは、四島返還でないと絶対に認められないとか、過剰に歯舞色丹に住むロシア人の立場を尊重しロシア側に肩入れしたりするのではないか。もちろん国益を考えた上での批判提案なら良いのだが、足を引っ張るだけのメディアは害になる。まだまだロシアや中国などの旧社会主義国に見た夢から醒めず理想としている人達がそこに大勢いるからだ。