射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

父子家庭になって分かったこと〜離婚調停〜

現在うちは父子家庭であるが、話し合いが上手くいかず家庭裁判所に調停を申し立てて離婚が成立した。離婚調停というやつである。

申立書もインターネットからプリントアウトできる。費用は裁判所までの交通費を除くと3千円程度。それも住民票や、収入印紙、書類の郵送用の切手代など。ほとんどタダ同然である。

申し立てを済ませて2ヶ月くらい待ったら初回の離婚調停の期日が決められ、相手方にも呼び出し状が郵送される。

指定された日に東京家庭裁判所に行くと、申立人と相手方は別々の控室に集められ、順番に呼び出しを待つ。びっくりしたのは弁護士を同伴している人が多いことである。ひとりだったのは僕だけだ。待っている間に周りの話が聞こえてくる。基本的に申し立てている側なので強気なはなしが多い。相手方の控え室はおそらくお通夜状態に違いない。

呼び出され調停員のいる部屋で1人で話を聞かれる。調停員は60〜70歳ぐらいの穏やかそうな男女2人だ。話が終わると控え室に戻り、次は相手方の番になる。そして最後に申立人、相手方、調停員で顔を合わせて話し合いが行われる。

別居期間が長かったので親権で揉めることはなく、慰謝料、養育費、面会方法などの確認をした。多少の齟齬があったので最終決定は次回に持ち越した。

2回目で調停が成立した。調停員立会いで養育費などの額を決め書面にしてくれるのでありがたい。口約束より安心できる。

その日は裁判所を出ると澄み渡る青空で、僕は皇居を横に見ながら歩いた。そしてそのまま上野までいってしまった。

離婚で揉めている人たちが、いきなり裁判してしまうと裁判所はパンクする。調停は裁判になる前に、第三者をいれて話し合いで解決を目指すものだ。裁判所からすれば、ほとんどボランティアだ。調停員も引退した弁護士などで報酬もたいしたことはないらしい。調停員によって上手くいかないこともあるらしいが、僕の場合は良い調停員に担当していただいたと思う。僕にとっては、だが。

数年間、固まって動かなかった事が、あっという間に終わって本当に助かった。離婚調停は良い制度だ。国はちゃんと仕事しているじゃんと思った。