射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

ジャングリアに感じる狡さ

沖縄北部のゴルフ場跡地に新しいテーマパーク「ジャングリア」が建設されることが発表された。

「やんばるの原生林」をテーマに自然を満喫できるテーマパークになるらしい。気球に乗ったり、ジープに乗って恐竜に追いかけられたり、ワイヤーで空を飛んだりする大変よくできた映像が公開された。

「やんばるの森」とか「国立公園」などと謳っているが建設地はゴルフ場の跡地である。おそらく格安で手に入れられる土地に、ディズニーランドのような人工的な森や施設が造られるのだろう。

商魂たくましき大自然風テーマパークの開発は好きにやればよろしい。ある程度の投資も集まるだろうしうまくいけば集客も見込めるだろう。

狡いなと思うのは沖縄の「南北問題」をコンセプトに掲げているところである。

沖縄では観光地や投資が南部に集中してしまい、北部は貧困であるという。「南北問題」というらしく、まるで地球の縮図のようである

貧困とされる素通りされる土地に観光の目玉ができれば確かに経済は潤うだろうし、地域の雇用に貢献する。しかしテーマパークのような水商売で北部の貧困を解消しようというのは傲慢に過ぎる。

安い労働力として期待されている地元の人からすれば余計なお世話ではないか。

自分達が食べる分の農作物を自給でき、地域内で物々交換もできるだろう。所得が少ないからと言ってそれが貧困に直結はしない。

それに米軍基地の建設すら反対するのだからアメリカ資本主義の権化のようなテーマパーク開発計画について沖縄県民やマスコミは反対するのが当然である……よね。

発表された映像では白人ばかりが写っている。これではジャングリアは白人による植民地である。反米左翼による反対運動が起きるはずである。たぶん。