射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

日本保守党は右のれいわ?

凄まじい物価高で貧困問題を抱えるアルゼンチンでは「極右ハビエル・ミレイが大統領になった。

「アルゼンチンのトランプ」と呼ばれ選挙戦でチェーンソーを振り回すパフォーマンスが話題となったミレイは小さな政府を目指して、さまざまな省庁や政府機関の廃止を訴えている。中央銀行や自国通貨まで廃止するというのだから驚く。

オランダでも「極右」政党とされる自由党が第一党になった。ウィルダース党首は「反イスラム」「反EU」を掲げている。

どちらも行き過ぎたグローバリズムや福祉政策への反動だろう。現在、ほとんどの先進国は社会主義となり福祉や弱者保護への偏重が見られる。

さて世界ではそのように左翼的政策が行き詰まり、激しい揺り戻しが起きているわけだが、日本でも百田尚樹氏と有本香氏が「日本保守党」を旗揚げした。

すっかり弱腰リベラル政党となった自民党と、それよりさらに弱体化した極左である野党勢力により、ズルズルと悪い方向に進んでいる中、保守党は国政に一石を投じる存在になるだろうか。

さてと少し期待して保守党ホームページを覗くと、日本の文化や誇りを守りましょう、という今では目新しくもない主張が書かれ、政策では「消費税の減税」とある。それ言っときゃ支持されるだろという打算しか感じない。

おまけに「名古屋城の木造での再建」があるのはずっこけた。お仲間に河村名古屋市長のためなら、なんとも程度の低い忖度である。

日本保守党は保守を名乗りつつ実態は大衆迎合ポピュリズム党であると言わざるをえない。これではせいぜい「右のれいわ新選組」である。うまく行っても第二維新の会止まりだろう。

何より、日本保守党シンパである飯山陽博士と、対立している東京大学池内恵教授のXを舞台とした仁義なき中傷合戦が1番面白いわけで、それでは話にならない。このままでは日本保守党は終わるだろう。

左翼リベラルが衰退しもはや敵ではなくなり、つられて保守も緊張感を欠いている。単に「保守」を一過性な流行として消費するだけなら、なんとも嘆かわしい。