射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

安倍派裏金疑惑の不可解

自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑がニュースを騒がせている。

パーティー収入のノルマを越えた分を政治資金収支報告書に記載せず各議員にキックバックしていたという問題である。ノルマ、キックバックと聞くと演劇業界のようであるが、こちらは桁違いに儲かるようだ。

マスコミはキックバックしていた分を「裏金」と称し、リクルート事件と並ぶ疑獄事件であるかのように伝えている。最近大きな活躍のない東京地検特捜部も準備万端である。

安倍派ではこのやり方が長いこと慣習となっていたようである。政治資金の取り扱いについては各派閥ごとに違いがあるという。安倍さんのいない安倍派がどうなろうと構わないのだが、少々不自然に騒ぎすぎではないか。

なにより「裏金」の使い道についてマスコミも野党も突っ込まないのは不可解である。

もし「裏金」で私服を肥やしていたら大変なことになるが、政治資金として使っていたらどうだろうか。収支報告書不記載は責任は免れないし処分は必要だが、その程度のことである。

裏金「疑惑」が「疑惑」のままなのに安倍派を要職から外す動きは進んでいる。

岸田首相は岸田派の会長を辞するという。後任の岸田派会長はポスト岸田となるだろう。安倍派を弱体化させれば岸田派の存在感も増すだろう。

岸田派も政治資金収支報告書の不記載が発覚したが「額が小額である」とマスコミが端から擁護している。あまりに露骨である。自民党内の派閥抗争をマスコミ全面協力で見せられている気がする。岸田首相からすれば安倍派の「疑惑」は「疑惑」のままがよい

ほどなく新しい人事が発表され、マスコミは支持率が上がった下がったと騒ぐのだろう。鬱陶しいことである。