射手座のひとりごと

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

部下にやさしく

よく映画や演劇業界などでパワハラ・セクハラ問題が話題になる。その多くは立場の強い側から弱い側へのものである。かたや一般の会社組織ではすで対応がある程度進んでいると認識している。

気が付けば組織の中では年長者の部類に入った。

僕も部下に対する態度には気をつけている。必ず「さん」付けで呼び、丁寧な言葉遣いを心がける。昨今のパワハラやセクハラ問題からくる必然の要請でもあるのだが、僕は少し違うことを考えている。

あと十年後には僕は衰え、仕事上のミスを連発するダメなオッサンとなるかもしれない。いやすでにそうかもしれない。

そしてその時には今は若い部下が僕の上司になるだ。凡ミスを繰り返す僕に当然の怒りを表明するかつての部下を想像する。

「すいませんすいませんお慈悲をお慈悲を」

と許しを乞うたい、元部下の足元にしがみつく未来の僕。

上司は無慈悲に僕を跳ね飛ばし「オ・マ・エ・ク・ビ」とサインを発するのだ。

これが現時点で想像しうる未来予想図である。つまりア・イ・シ・テ・ルのサインである。

そうなったときにすこしでも温情をかけてもらいたく、そのために今後輩に優しくしているのだ。パワハラだとかセクハラ問題なんて関係ない。

これは来るべき近未来に備えたリスクヘッジなのである。善は急げである。