空転日記

はばかりながら はばかる

恵方巻大量廃棄は「食品ロス」の問題なのか?

節分の日は豆まきをして恵方巻を食べる。

恵方巻を食べる習慣はいつの間にか全国に広がってしまった。

1人1本準備し、恵方を向いて、願い事をしながら最後まで一気に食べる。そして恵方巻は結構高い。高いものを買わされ不自由な食べ方を強要される。しかも太巻きは冷たいので一気に食べると体が冷える。

せめて夏に食べることにしないか。七夕に夜空を見上げて恵方巻、お盆に先祖を偲んで恵方巻、ビーチで水着ギャルを見ながら恵方巻。

 

しかしまあ、おいしいといえばおいしい。そもそ太巻きがまずいはずがない。フツーにおいしくて当たり前だ。まずい太巻きを作るほうが難しいのではないか。

 

恵方巻は大阪方面が発祥といわれているがよく分からない。よくわからないが商魂たくましい人たちが広めたことは感じられる。恵方巻なんてアホなことやめてしまえと言いたいところだがそれもむなしい気がする。なんとくなく仏教徒のくせに、キリストの誕生日を祝ったり、例の秋のカボチャ祭りで騒いだり、チョコレート贈ったりと、南蛮渡来の文化をへんてこりんに作り変えてしまう無節操な国民なのだから。

 

最近小売店での恵方巻大量廃棄問題が話題になる。そして恵方巻大量廃棄問題は最終的にいわゆる「食品ロス問題」と結びつけて論じられることが多い。「食品ロス問題」においては家庭も悪者である。食糧自給率が低いと言われている日本で、食料の3割が廃棄されその半数が家庭からと言われるからだ。

 

恵方巻が大量に処分されていると消費者も悪いような気がしてしまう。消費者がそういう商品を望むから小売店は頑張って供給してしまい結果捨てざるを得ないのですよと。そして食べ物を大事にしない日本を貧しい発展途上国と比較し憂いてしまう。

 

しかし恵方巻大量廃棄は主に小売店の企業倫理の問題である。コンビ二なんかでは事前予約のノルマがあり、そのために自ら大量に購入する「自爆営業」などというものもあるらしい。こうなってくると企業倫理どころかブラック企業のコンプライアンス問題である。恵方巻のブームをさらに過熱させれば予約が殺到し売れまくると思ったが、うまくいかず、自らの首を絞めてしまっている状態である。

 

そうすると、消費者は流行に乗りはするものの意外に賢く消費行動をしているのだ。

「消費者は流行に踊らされている」と騒ぐのは流行を作る側の常套句でもある。次の準備に入ったということだ。