最近、LGBTやフェミニズム、夫婦別姓、そして政権交代などをめぐりインターネット上で「うねり」がおきる。ハッシュタグ運動が展開され、賛成反対の意見が飛び交う。基本大手マスコミは賛成側に付く。ただしこれは商売のための偽装である。
そして選挙の結果を見ると大きな変革は起きなかった。何も変らない。結局変革を求めていたのは少数派だったのだ。
ツイッターの盛り上がりなどを受けて、勘違いしてしまった運動家も多いだろう。投票率が低いからだという向きもあるが、負け惜しみでしかない。
議会政治というのは多数決であるので、これは多数派のための制度である。裏を返せば、少数派の意見を排除するためのものである。
議会政治というものは、民主主義に資するものでもなく、理想の社会を創るためのツールでもなく、ましてや男女平等や夫婦別姓を実現する場でもない。
混乱を避け合理的に事を運ぶための、単なる「システム」である。
少数派の言うことがたとえ真理であっても排除されるわけだ。多数派にとってはそれは真理ではないからである。それを採用してしまったら混乱をきたす。
だいたいの近代国家は議会政治を採用している。そのやり方がおおむね妥当だからだ。
少数派の意見をむりやり通そうとしたら、議会政治を無視して実力行使にでるしかない。クーデターである。共産党が暴力革命に未練タラタラなのも分かる気がする。物分りのいい大人になってしまったら少数派は滅ぶしかないのだ。
変革を求めるのなら長い時間をかけ努力して多数派になるしかない。
しかし堕落したもので、最近の「アクティビスト」や「運動家」の皆様はツイッター上で社会運動や革命の真似事をしているような感じである。ある意味便利な世の中になったものだ。
とはいえ今は炎上をエンジョイしたり、仲間割れの様子をリアルタイムで実況したりしているようだ。
本気で社会の変革を求めようとしているようには見えないので、なんだかんだ日本は平和なんだなあと思う。