「クリエイター」は一般的には「芸術や文化の分野で何かを作り出す人」という意味を持つ。その範疇は広く、小説家や詩人、音楽家やファッションデザイナー、映像作家、舞台演出家、俳優、ダンサー、画家、漫画家、モデラー、など多様な分野や職業が含まれる。ユーチューバーやブロガーを含むことも可能かもしれない。
しかし○○クリエイターと頭に具体的な分野を付けることは少なく、みずからクリエイターですと名乗る事もあまり無いだろう。ハイパーメディアクリエイターと名乗っていた稀有な人はいたが最近見ない。個々にはジャンル名や職業名があり、まとめると「クリエイター」と呼ぶという感じである。
ちょっと恐れ多いのは、頭を大文字にした「Creator」は「創造主」という意味なのである。神かよ！イスラム教徒もびっくりである。
最近のヤングは自分の好きな絵師を神絵師と呼んだりする。クリエイターが創造主（神）という意味もあることと符合するのはなんとも面白い。おかげで日本はあちこち神だらけ。さすが八百万の国である。
文化芸術の界隈からは、来年の10月から始まるインボイス制度がフリーランスのクリエイターに大きな影響を与えるという声が聞こえてくる。当然反対意見が多数を占める。しかし残念なことに党派性に染まった流言飛語の影響を受けていたり、あからさまに不勉強だったりする意見が多い。とはいえ長期的にはマイナスの影響を与えることは確実である。
ここはひとつクリエイター（創造主）として合理的かつ妥当で、一般の理解を得られるようなインボイス反対運動を創造してみたらどうだろう。怒りや不満を力にするのではなく創造的な神の力をもってすれば十分に可能であるはずだ。
さてはじめのほうでブロガーもクリエイターに含まれると書いたがもちろん自分の事ではない。こんなうだつのあがらないブログの運営が何を創るというのか。もうね、意地で書き続けているだけで、最近ではPVが少ないことに快感すら覚えるようになってきたわけですよ。座右の銘は「己に克つ」なんですよ。でもこんなブログでも読んでくれる方はおり、まったく神かよ！ありがたやありがたや。
