最近「アポ電強盗」と言う犯罪が話題になっている。身内を装って目的の家に電話を掛け情報を聞き出し後日強盗に入るというものだ。
情報収集や強盗の実行犯など複数のグループが連携しているとみられ、大胆な手口からみてもプロの犯罪集団だろうと思う。
このアポ電強盗について情報番組の司会者が固定電話とからめた話をした。固定電話の存在が犯罪に利用されていることからそのの存在意義を問うたのだ。物議をかもしたとマスコミが少し騒いだ。何かに忖度しているのか。
しかしこの発言は正しく思える。被害者は固定電話を持つお年寄りばかりだし、携帯電話世代は知らない電話には出ない人もいる。固定電話にかけることで在宅時間も知られてしまう。そしてお年寄りの固定電話番号は電話帳に載っていることも多い。やはり間接的に固定電話がかかわっている。もちろん一番悪いのは固定電話自体ではなく、犯罪者であるが。
なんといっても「犯罪と電話」で思い出すのは「身代金目的の誘拐事件」である。今ではほとんどなくなった。サスペンスや警察ドラマの定番のネタであった。
なくなった最大の理由は電話回線がデジタル化し瞬時に逆探知ようになったことだという。そして携帯電話の普及である。携帯電話も使用した人がすぐ分かるので犯罪には使えない。公衆電話もなくなったので身代金の受け渡しにつかえない。
身代金目的の誘拐事件はアナログ回線の固定電話が普及し生まれた犯罪なのである。そして犯罪集団は住所の記載がある古い卒業アルバムや電話帳を利用してきた。
我が家も固定電話はあるが正直いっていらない。子供が小さいころは学校の連絡網のため必要だったが、今はなくてもいい。ただ実家のがファックスを使っていてそのうち必要になるかも知れず、そのためにしかたなく維持している。
時代は変わり、古いものが良いとは言えなくなってしまった。情報は筒抜けかもしれないが普通に生活している人にとっては携帯電話のほうが安全である。迷惑メールを我慢すればいい。
先日スマートフォンにメールが届いた。拓哉と名乗る男からである。ニノと飲んでいるのだが僕のことを思い出し会いたいという。 これはおそらく例の有名芸能事務所に在籍している有名タレントだろう。はて、僕は覚えがないのだが、向こうは僕を知っているらしい。さほど興味はないので無視してやった。