童謡「一年生になったら」には「ともだち百人できるかな」という歌詞がある。
友達は多い方が飽きないし刺激もある。子供が小学校に入り友達ができなかったら、親は心配する。でも百人もいたら、只の「たくさんの知り合い」でしかない。
本当の友達はなろうとしてなるものではなく、めぐり合わせの中で自然となるものだ。いやでもなる。ほったらかしていてもなる。
子供の頃沢山いた知り合いは、歳を重ねるうちに付き合いがなくなる。そんなもんだ。無理して大事にする必要はない。本当の友達なんて数人いればいい。なんならいなくてもいい。
友達をいっぱい作ることに時間と労力をかけるのなら、自分と向き合い孤独に耐えるほうが為になる。自分はどんな人間なのか、答えはなくとも考えるだろう。 他人との違いも考える。その方が人間関係をうまく作れるようになると思う。大人だって難しいことだと思うけど。
しかし、今はいたるところにある「コミュニティ」に属し、そこから外れてはならないという強迫観念が幅を利かせている。SNSの普及がそれを加速させた。子供たちもスマートフォンでラインだツイッターだ、の時代である。あっという間にみんな友達。みんな一緒。そしてすぐに派閥ができ、「いじめ」の温床になる。
コミュニケーションツールとしては優秀だが、デメリットも多い。裏アカウントに書き込んだ誹謗中傷は半永久的にネット空間に漂う。昔も「いじめ」はあったが、悪口を言ってもそれ自体は消えていくためやり直しもできた。しかしネットに書いたことは取り返しがつかない。そんなリスクのある情報端末を子供達に持たせるのは危険である。インターネットは免許制にするべきだと思う。
中学生になったら簡単な試験を受けさせ、伴う責任を教えてから使わせるべきだ。形骸化したとしても、教える事に意味があればいい。やれないのは大人の都合だ。後戻りはできないのだから。
SNSに依存していない子のほうが個性的で自立していることが多い。孤独のメリットを認め自立を促したほうが「いじめ」も減るし人間関係も上手くいくんじゃないかと思う。「孤独はカッコいい」と子供達に教えよう。