空転日記

はばかりながら はばかる

ハゲを笑うな

男はハゲる。年齢を重ねてフサフサな人もいるがだいたいハゲる。先天的か後天的か分からないけれどハゲる。女性のハゲはあまりいない。

そして男のハゲは笑われる。笑われるからハゲたくない。したがって頭髪が薄くなってきた人は必死でさまざまな対策をして来るべき運命に抗う。育毛剤買ったりワカメを食べたり、お医者さんに相談したりする。

なぜ笑われるのか。チンバンジーやゴリラを見よ。フサフサだ。対して人間様の毛がなくなるのはまさに進化している証ではないか。人間よりはるかに進化しているはずの宇宙人グレイだってツルツルだ。ハゲはすごいのだ。未来人なのだ。なぜ笑う。

それは毛が抜けるときに感覚がないことも一因だ。毛が抜けるたびに激しい痛みにおそわれれば、きっと同情してくれるし笑えない。でもそれじゃ日常生活に支障がでる。一番の原因はハゲを気にして、あわてて対策したり、隠したりと抵抗する様が滑稽なのだ。ゆえに割り切って短髪やスキンヘッドにしてしまうと、ほら笑われない。むしろカッコいいと評価は上がる。しかしなかなか割り切れない人も多く、「ハゲ」という言葉がまかり通る世を恨むのだ。

まずできる対策は差別用語として、「ハゲ」を封印し「頭のお気の毒な方」と言い換えよう。これでかなり状況は好転するはすだ。そして学校の人権教育で取り上げ「頭のお気の毒な人を笑ったりいじめたりはいけません」と教え、教材としてふさわしい先生に講演してもらおう。こんな草の根人権運動から始めるほかはないと思う。

ちなみに僕は40半ばでフサフサだ。ハゲる気がしない。すいません。ただもし将来「頭がお気の毒」になったらシャレにならないので対策を提案させてもらったというわけです。