射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

IWC脱退に賛成する~反捕鯨国は牛肉売りたいだけ~

政府は商業捕鯨の再開を目指し、IWC(国際捕鯨委員会)から脱退する方針を固めたと報道されている。いいじゃないか。

本来、IWCは鯨を資源として管理し捕鯨産業の発展のために設立されたのものだ。それがすっかり反捕鯨国に牛耳られてしまった。科学的見地でなく、安直なヒューマニズムを振りかざし鯨を殺させないという原理主義団体になってしまったようにみえるが、実際は違う。牛肉の輸出を基幹産業としたい国々と、捕鯨に興味がなくそれにおもねる国々の都合である。

反捕鯨国の主張は、鯨は人間同様に知能がある生き物だから殺してはダメで、家畜である牛や豚は殺してもかまわないという身勝手でアホな理屈であるが、それ自体も詭弁であり、1番の理由は牛肉を売りたいがためである。

捕鯨で思い出すのが漫画「美味しんぼ」である。第13巻「激闘鯨合戦」において国際的な捕鯨反対運動を徹底的に批判した。その根拠を人種問題であると断じ、捕鯨を日本の伝統文化として擁護した。

「美味しんぼ」はグルメブームに乗った「カルチャー漫画」として大人気だったので、「激闘鯨合戦」において過激な政治的主張を展開したのは、強烈なインパクトがあった。日本人の捕鯨に対する認識を植えつけたのはこの漫画の影響が大きいと思う。今考えると、人種差別という側面を強調しすぎてはいるが、反捕鯨国のやり方の理不尽さは描写されていたと思う。その後「美味しんぼ」は「食」を通したイデオロギー漫画としての側面を強めていき、なぜか原作者の雁屋哲はオーストラリアに移住する。反捕鯨国より日本が嫌いになっちゃったのだろうか。

日本の捕鯨も伝統文化であると同時に利権である。反捕鯨国の主張も、宗教的でインチキなヒューマニズムではあるが、同時に牛肉利権でもある。どっちもどっちなら日本は自国の利益のために行動すべきだ。どうせマスコミは「国際的な批判を呼びそうだ」と「批判」するが無視してよい。

僕はIWC脱退に大賛成である。鯨食おうぜ。