元法務大臣の河井克行とその妻案里が公選法違反の疑いで逮捕された。
参院選の前後に94人に計約2570万円を渡した疑いである。目的は票の取りまとめや陣中見舞いなどの名目とされる。これはあかんヤツで逮捕は当然である、が。
もらった側はどうなるのだろう。収賄の疑いで逮捕しないのだろうか。94人のうち約40人が県内の地方議員であるという。関係した人を全部逮捕したら、広島県議会、市議会の議員はいなくなってしまうのではないか。マスコミもこの点を掘り下げないと公平性を欠く。掘り下げないならそれが答えである。
河合克行・案里容疑者は報道が事実なら同情の余地はない。しかしこの件は広島でずっと行われてきた悪しき慣習ではないかと思う。一人当たりに配った金額は20〜30万円くらいであろうか。しょぼい金額でリアルであり生々しいのである。1人に数千万送るほうがいかにも悪事でわかりやすい。
過去にも他の議員が広島で立候補するたび行われてきた慣習であったのではないかと感じる。おそらく「昔からの決まりじゃけん」ではないか。
これは他の地方自治体でも行われているのではないかと思う。贈賄側も収賄側も厳しく裁いて欲しいものである。