射手座の魂

はばかりながら はばかる 虚言・妄言・独り言を少々たしなみます

おフランスについて考える

フランスでは新型コロナの感染再拡大が深刻な状況となり、14日政府が非常事態宣言を出し、パリなどで夜間外出は禁止となる。仕事や急病などを除き、なんと違反者には罰金が科せれれるという。

前回の非常時事態宣言では申請すれば買い物などに行けたので、より強力な宣言となっている。日本では考えられない。夜コンビ二行ったらバッキンガム宮殿である。

なぜフランスではこんな強力な措置が取れるのか。フランスは革命のイメージから民主的な人権先進国というイメージがある。しかしこんなものは「アメリカは自由の国」「日本は神の国」「名古屋人はケチ」というのと同じくらいの程度のプロパガンダである。

いつ何時、国境線を越えて他国が攻め込んでくるのか分からないのである。2度の世界大戦の経験から、ヨーロッパ諸国は有事の際は強力な「国民国家」となる。民主主義だの人権だのは「国家があってこそ」なんである。

日本では同じことは出来ない。大東亜戦争の反省から国家権力の制限を前提としている現行憲法の改正が必要である。

フランス革命は民主主義の原点などというがどうか。王政への不満はあったにせよ国王を断頭台に引きずり出し首をはねるという血みどろのクーデターじゃん。ぜんぜん民主主義じゃないじゃん。最初はしかたなかったのよっていう感じ?

おまけに革命後、ロベスピエール一派による粛清が始まり新政府はあっけなく瓦解。あっという間にナポレオンによる帝政が始まり、その後ルイ王朝の後継者による王政復古が起きる。なんだったんだフランス革命。

ヨーロッパ諸国は意外と後進的で強権的だ。
さほど学ぶべき点があるとは思えない。ヨーロッパから見れば日本は「ゆるゆる」の民主主義でなんとなく上手くいっている不思議の国。理解されないから誤解される。

よその国がどうであろうが基本的に関係ないのだが、やたらと外国を持ち上げる日本人が多くて鬱陶しい。相対的に日本の悪口を言いたいだけで、ある意味では日本の平和を証明しているのかもしれない。