マスコミが一斉に日本人の給料が上がらないと言い出した。
ニューヨークでは最低賃金が日本よりはるか高いという。その給料を捻出するため商店が値上げをしても理解が得られるらしい。
給料が高くてもラーメンが2000円以上するのである。インフレじゃん。ニューヨークでは家賃もバカ高い。したがって飲食店は高い家賃のためにも値上げせざるを得ない。
日本はデフレなので物価も安けりゃ給料も安い。生活の質はそんなに変らないのではないか。
そして日本では値上げはしにくい。「値上げは悪」と刷り込まれているからである。
よく選挙に女性が立候補すると、主婦目線を売りにして「家庭の主婦はスーパーを巡って一円でも安いものを求めるのだ」と演説し値上げは庶民を痛めつけるとよく言っていた。最近では、主婦目線なんていうと差別になるのでこの手合いはいなくなった。
しかしマスコミは、秋刀魚が高い、小麦粉が高い、ガソリンが高いと騒ぎ、いつも同じスーパーの店主や環八沿いのガソリンスタンドに話を聞きに行く。
デフレの原因はマスコミにもあるんじゃないの?
たしかに40年近く日本経済は成長していない気がする。子供のおこづかいの相場がずっと変っていないからだ。
成長していないのに高齢化で社会保障の負担は増えてゆく。それでじわじわと平均給料が下がってきたわけだ。
安月給の業界で働く者としては、だんだん平均給料が下がってきたので相対的に自分の給料が上がった気がしていい気分である。これでいいのか?いいのです。
某社会学者が「みんなで貧しくなろう」と言っている。あたいもそれでいいよ。
いくら苦しいといってもみんなスマホ持って、そこそこの生活をしているでしょ。
物乞いはいなくなったし、乞食はホームレスになり救済もある。
そして落ちている1円玉を拾う人はいない。本物の貧乏はとうの昔になくなったと思うのです。