今だにヨーロッパではMT車が多いという。
MT車の方が燃費が良いとされているのも理由のひとつらしい。長距離移動が多いのはアメリカも一緒だが、アメリカはガソリンの値段が安い。水と一緒と言われているくらいだ。AT車も燃費は向上しているが、新しい技術を信用しない保守的なヨーロッパ人はMT車を選ぶという。
AT車が新しいとされるなら、スマートフォンも持っていないだろうし、回っているのは地球の方だとも知らないだろう。
そして車は移動手段であって、寛ぐための応接間ではないという考えもあるらしい。したがって面倒でも苦にならないのだ。
ヨーロッパではじいさんもばあさんもMT車に乗って峠を攻めていると思うとなかなかカッコ良い。スーツ姿の女性が営業車に乗ってカッ飛ばしている姿に萌えるのと同じですかね。いいえちょっと違います。
日本ではMT車は絶滅危惧種になりつつある。僕の勘では95%がAT車である。調べるのが面倒なので勘である。でもおおむねそんなものでしょ。
AT限定免許を取得する人も増えているだろう。だってMT車なんて乗らないもんね。実際。
しかし待ってほしい。
もし天変地異や核戦争などが原因でマッドマックスのような荒廃した世界になったらどうなるかを考えなければならない。
水やガソリンを求めるためトゲのついた棍棒や鉄球のついた鎖を振り回し戦う世界である。車は貴重品となり快適さなどを求めるものではなくなる。ボロボロでも改造して命がけで乗らなければいけない。
そんな世界でサバイヴするときに「オートマしか乗れないんスよね自分」なんて言えるわけがない。
やはりMT車にも乗れないとヤバイよね日本人。A T車で溢れるこの国は危機意識がなさすぎる。と言いつつ車の運転は全くダメな私。僕が車を諦めたのではない。車が僕を諦めたのだ。いずれにしろ世紀末世界では生き残れないだろう。
できることは世界をマッドマックス化させないように選挙に行くことだけなのだ。