広告やゲームアプリのキャラクターはいわゆる「萌え絵」ばかりである。そしてそのありようが槍玉に挙げられている。
観光庁や企業からの後援をうけている地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」もキャラクターデザインがいわゆる「萌え絵」である。そしてそのキャラ設定も含めて問題視する声が出ている。
また活動家の仁藤夢乃さんがツイッターで「性差別」で「性搾取」であると批判を展開、プロジェクトはスポンサー名が消えたり、コンテンツの修正を迫られているようだ。
相変わらず、ネット上ではお決まりの「フェミニストVS表現の自由を守るオタク」的な争いに矮小化されたプロレスが展開し、議論が深化する兆しはない。
萌え絵やアニメの女性キャラクターの描き方に関しては、単なる流行なので「性差別」だとか「性搾取」などと騒ぎ立てるのはどうかと思う。江戸時代の浮世絵だって同じだろうし、昔の男は北条政子の肖像画で欲情したかもしれないし。
しかし不思議なことだがワンピースのナミの胸は問題にしない。何がかんだか分からない。
反対派は胸のふくらみが猥褻とか太ももが肉感的であるとか批判する。表現の自由だと言えば、個人的に楽しむのはいいが公共の場にはふさわしくないと返す。たしかにTPOはあるかとは思うが。
僕は2次元キャラより生身の女性の方がエロいのですが…。これはだめですか?電車に乗っていると女性がいますよね。胸のふくらみもあるし、スカートからのぞく足がきれいだったりしますよね。エロいですよね。ちらりと見てしまいますよね。妄想が膨らみますよね。犯罪ですか?死刑ですか?
夏のビーチやプールは水着姿の女性であふれる。これなんか性差別と性搾取のフルコースではないの。なぜ女性はみずからセクシーな水着なんか着るの?罠?
あと忘れてはならないが、男性の性的な部分も差別や搾取の対象になりえるわけだがそこは触れない。
この手の運動は男性差別の一種だと思っている。要は「エロい事考えている男」を弾圧し叩いているだけである。
ただ皮肉なことは、萌え絵を作るクリエーターやファンは意外と女性が多いのである。結局「女の敵は女」である。あ、これも差別になるか。