厚生労働省が健康保険証を2024年にも原則廃止しマイナンバーカードに一本化する方針を示した。すでにマイナカードの保険証利用ははじまっている。
メリットとしては顔認証で受付が自動化されること、過去の薬や検診等のデータが自動で連携されるため、診察時に口頭で説明する必要がないことなどがあげられる。
病院には滅多に行かない僕からすると、さほどメリットは感じられないが、反対する理由もない。
反対する人達はそもそもマイナンバーカード自体に反対しているので、当然カードは作っていないだろうから、いきなり保険証廃止というのは受け入れられないだろう。大反発必至である。反対する人達はそもそも国を信用していない。ただ個人情報を国に管理されディストピア的な国になるという見立てには賛同できない。すでに皆スマホを持ち、個人情報はダダもれ、メールの内容だってすぐに調べられる。何をいまさらと思うのである。そう思う人にとって既に世界はディストピアじゃないか。しかも望んでそうしたのではないか。
保険証廃止の最大のメリットは不正利用を防ぐことである。顔写真がない保険証だと成りすましやただ乗りの横行を止めにくい。特に外国人労働者や不法滞在者が資格を失ったのに残った保険証で診療を受け、取立てが困難になるケースが起きている。ついに始ったのかと思う。世界に誇る日本の医療制度と宣伝され、不具合やほころびが見過ごされてきたことにメスが入るのだ。
移民の社会保障制度へのただ乗りは欧州でも大問題となり、現在では移民受け入れに慎重な「極右」政党が躍進している。近い将来、台湾有事で紛争が起きたら大量の移民が日本に押し寄せてくることも考えられる。北朝鮮だってどうなるか分からない。現在の保険制度の見直しは急がねばならないと思う。
ポイントが貯まりますよとか、受付がスムースになりますよとか、些細なメリットを掲げても伝わらない。不正利用を防ぎ保険制度を守るためだとなぜ国は宣伝しないのか。いったい誰に気を使っているのだろうかと思う。もう事なかれ主義でもよい時代は終わりつつある。