ウクライナとロシアが戦争を始めたときどうだったか。
ゼレンスキーを正義のヒーローと絶賛し、プーチンは気違いの悪魔とし、ウクライナの戦争は正義であるとメディアは伝えた。ロシア相手には交渉は通じず、徹底抗戦するしかウクライナに残された道はないと。
ウクライナ戦争は「あらゆる戦争に反対」してきた「左翼」の土台を崩したと思う。結局こんなことすら外圧によってのみ変化するというのはなんとも日本人らしい。
ウクライナ戦争も長期化をし国際社会から飽きられてきた。お古の兵器一掃セールが終わったのだろう。そろそろ閉店である。欧米はゼレンスキーを退陣させロシアとの和平交渉に進ませるだろう。ゼレンスキーには申し訳ないが、フェーズは完全にパレスチナ問題に移ってしまった。
さてパレスチナ問題である。
テロ組織ハマスの創設はイスラエルが支援している。当時PLOに手を焼いていたイスラエルがパレスチナを分断させるために行ったことである。
仮に今でもハマスとイスラエルが通じていたらどうか。ビンディンとアメリカのように。
するとハマスからの最初のミサイル攻撃をイスラエルの諜報機関が察知できなかったのか説明は付く。やらせたとも考えられるし、そもそも大量のミサイルによる攻撃があったなんてイスラエルが言っているだけなのだ。SNSの情報なんてなんとでも加工できる。敵対を装う勢力を相手側に埋め込みコントロールするのは同盟国アメリカのお家芸である。日本政府をコントロールするためCIAが全共闘運動を支援していたのと同じことだ。
中東問題はイスラム原理主義とユダヤ教とその背後にあるキリスト教の宗教戦争の側面もある。そんなもの日本がクビを突っ込むことはなかろうと思う。勝手に殺しあってなさいとしか思えない。
しかし日本ではイスラエルを支持する保守派とパレスチナを支持するリベラル派が喧々諤々である。以外なのはメディアがガザ地区に住むパレスチナに同情的であることだが、これはアメリカの同盟国である日本は最終的にはイスラエルの側に立たざるを得ず、そうなったら「アメリカ追従である」と政権を批判するための布石であろう。
際立つのは国際社会のダブルスタンダードである。ウクライナ戦争ではあれだけゼレンスキーを支援しロシアと戦えと焚きつけたのに、中東問題では和平を求めている。算盤をはじいた結果なのか。
ウクライナを応援しその戦争に正義を見出した人達も中東問題では難しい問題であると言い訳をして思考停止である。悪魔相手には議論は不毛で戦うしかないといっていなかったか。どちらを憎むのか。僕にはハマスもイスラエルも悪魔に見えるので触らぬ神に祟りなしと思う。
民間人、特に子供の犠牲者は可哀想だが、そういった情報に対する過度な肩入れも判断を誤らせ結果的に利用されてしまう。湾岸戦争の石油にまみれた水鳥と同じである。